2009年8月20日木曜日

嫉妬妄想・恋愛妄想

統合失調症における妄想は、恋愛に関してもかなり大きく現れるようです。
恋愛がらみで統合失調症になったという人も、少なからず存在しています。
それは、恋愛というものが大きな精神的苦痛を伴う事が多々あるからです。
統合失調症の要因のひとつであるトラウマにしても、大きなストレス、ショックにしても、恋愛にはよく起こりうる負荷なのです。

まず、「嫉妬妄想」がこれに該当します。
嫉妬妄想というのは、簡単に言えば病的な嫉妬です。
浮気や不倫をされていると信じ込み、携帯電話を逐一チェックしたり、浮気の痕跡がないか衣服や財布などを念入りに調べたりと、常軌を逸した執着を見せる場合、嫉妬妄想という診断が下されるでしょう。

これは、少なからず多くの人が該当するものと言えるかもしれません。
嫉妬深いというのは性格として普通に存在します。
その程度によって病気か否か、という事になるのは、ボーダーラインの設定が非常に難しいのですが、明らかに自我に異常があり、殺傷の可能性もあるという状態になると、精神疾患とみなされるようです。

また、「恋愛妄想」という直球の妄想もあります。
これは、相手に対して過剰な量の好意的なメールを送ったり、電話を時間に関係なく掛け続けたり、家の前でじっと覗いていたりなど、いわゆるストーカー的な行動を取る人に対して診断される疾患です。
簡単に言えば、ストーカーの要因という事になります。
これも性格的なものとのボーダーを引きにくくはありますが、明らかに被害者が存在しているという場合は、恋愛妄想とみなされるようです。
ドラマや漫画などでは割とよく見るタイプかもしれませんが、現実世界では病気とみなされます。

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