2009年8月23日日曜日

統合失調症の薬物療法

統合失調症は、精神疾患の一種です。
もしも、統合失調症になってしまった場合、一体どうやって治療するのでしょう。

通常の精神疾患の場合、軽度な症状の時には精神安定剤が処方されます。
ただ、中には安易にこの精神安定剤を処方する病院もあります。
精神疾患に対して深く分析せず、まるでさじを投げるかのように、精神安定剤のひとつ覚えで処置をしているというケースが結構見受けられるようです。
実際、90年代まではそういう状態でした。

今は、精神疾患への理解が深まってきている事から、その兆候がある患者に対してはしっかり薬の処方がされています。
統合失調症と診断された方の場合、ドーパミンD2受容体拮抗作用をはじめ、様々な薬を処方しているようです。
ただ、統合失調症に使用する治療薬は、副作用が強いもの、高価なものが多い為、非常に難しいというのが問題点としてあります。
パーキンソン症候群を引き起こす事もあるそうです。

とはいえ、薬で症状を抑えなければ、統合失調症はかなりの確率で再発します。
自我を崩壊させてしまう事にもつながりかねません。
精神の制御を自身ではできないからこそ統合失調症であり、そこに薬の処方がなされないと、かなり厳しい事になります。
また、統合失調症の患者は薬を嫌い、処方されても服用しない方も結構いるようです。
精神疾患全体にいえる、自分が病気だとは信じられないというケース、あるいは統合失調症の症状のひとつである他者を一切信じなくなるケースなどが、薬の服用を拒むパターンとして見受けられます。

そういう意味では、まだ万人向けの対処法が確立していない病気と言えるのかもしれません。

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